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プロが答えるリノベーションQ&A|失敗しないための基礎知識

  • リノベーション
  • 費用
  • 間取り

目次

「築年数が経った家をリノベーションしたいけど、何から始めればいい?」
「費用はどのくらいかかる?建て替えよりは安くできる?」
「こんな古い家が、本当に快適になるの?」
リノベーションを考え始めた瞬間から、1つひとつ静かに湧き上がってくる疑問の数々。その実態は、新築の注文住宅よりもわかりにくいかもしれません。
そこで、福井で数多くのリノベーションを手がけてきた永家舎が、お客様からよくいただく質問をQ&A形式でまとめました。費用のこと、物件のこと、工事のこと。"自分らしい暮らし"を実現する第一歩として、まずはここから進めましょう。

 

リノベーションの基本を知る

リノベーションという言葉は、もうすっかり暮らしの中に馴染みました。だけど、いざ自分ごととなると、
「何ができて、何ができないのか」
「リフォームとどう違うのか」
など、案外はっきりとは答えられないことに気づきます。
まずは、最初に押さえておきたい基礎的な疑問からスタートしましょう。
 
 

Q1. リフォームとリノベーションの違いは?

A. リフォームは"原状回復"、リノベーションは"再生"。
リフォームは、経年劣化した箇所を新築当時の状態に戻す工事。壊れた設備の交換やクロスの張り替えなどが代表例です。 一方のリノベーションは、間取りやデザインを根本から見直し、住まいの価値そのものを引き上げる改修工事をいいます。
  • リフォーム:老朽化した部分を新築時の状態に近づける"原状回復"
  • リノベーション:間取り・デザインを刷新し、暮らしごと生まれ変わらせる"再生"
単なる修繕ではなく、"これからの暮らし"を見据えて住まいを再構築する。それが、リノベーションの本質です。

Q2. リノベーションと建替えで迷っています

A. どちらにも、それぞれの強みがあります。
建替えの魅力は、間取りの自由度の高さ。最新の耐震・断熱性能を一から組み込めるのは大きなメリットです。
一方で、リノベーションにはこんな良さがあります。
  • 費用を抑えられる(建替えの6〜7割程度に収まるケースも)
  • 工事内容によっては工期が短く済む
  • 愛着のある家の記憶や素材をそのまま活かせる
  • 固定資産税が急激に上がりにくい
ただし、建物の状態によっては、リノベーションのほうが新築より費用がかさむこともありますし、「再建築不可」の土地では、そもそも建替えという選択肢がなく、リノベーション一択になるケースも。
いずれにしても、まずは専門家による現地調査が出発点。 建物の状態を正確に把握してから、どちらが最適かを判断していきましょう。

Q3. リノベーションでできないことは?

A. 自由度の高いリノベーションにも、いくつかの制約があります。
  • 構造上必要な柱・梁・耐力壁は撤去できない
  • 給排水管の位置によっては、水回りの移動に制限が出る
  • 戸建ての場合、建築基準法の制約を受けることがある
  • マンションの場合、共有部分(窓サッシ・玄関ドア・外壁など)は基本的に変更不可
しかし、こうした制約があるからこそ、設計の力が試されるともいえます。"できること"と"できないこと"の境界を見極め、限られた条件の中から最善の答えを引き出す——それがリノベーション設計の真価です。


 

Q4. イメージがまとまっていなくても大丈夫?

A. むしろ、最初は漠然としていて当然です。
「こんな雰囲気がいいな」
「今はここが不便」
そんな断片的な想いを、打合せを重ねながら少しずつ輪郭にしていく。それがリノベーションの醍醐味でもあります。
ひとつ効果的な準備があるとすれば、雑誌やWebの施工事例を眺めながら「好き」「そうでもない」を整理しておくこと。言葉にならなくても構いません。画像を共有するだけで、設計者とのイメージのすり合わせが驚くほどスムーズになります。
永家舎では、スタッフが丁寧にヒアリングを重ねながら、お客様の「したい暮らし」を一緒に見つけてまいります。
 

Q5. 古い家でも本当に快適になる?

A. なります。築年数が経った家でも、断熱改修や間取りの見直しによって、快適性は驚くほど変わります。
とりわけ福井のように寒暖差が大きい地域では、断熱性能が暮らしの質を左右するといっても過言ではありません。冬暖かく夏涼しい住まいへと一変させるリノベーション技術は、光熱費の削減にもつながります。
ご予算に応じて、小さく始めることも可能。永家舎独自の「ひとへやリノベ」なら、床・壁・天井を解体せずに6面すきまなく断熱材で包み込むことで、普段長い時間を過ごす空間の快適性を高めます。
古民家であっても、構造を活かしながら現代の快適さを重ねることは十分に可能。古い家ならではの素材の力強さや空間のスケール感が、リノベーション後の住まいに独特の豊かさをもたらしてくれます。

費用と資金計画のリアル

「この家をリノベーションするのに、いくらかかるのか」
これは、リノベーションを検討する方にとって、最も切実な問い。費用の考え方やローンの仕組み、活用できる制度など、お金まわりの疑問に向き合います。

Q6. リノベーションの費用相場は?

A. 率直に言えば、リノベーションの「相場」をひとつの数字で示すのは難しいのが現実です。
建物の状態、築年数、構造、工事範囲、使う素材や設備——これらの掛け合わせで費用は大きく変動します。同じ広さの家でも、内容次第で何倍もの差が生まれることは珍しくありません。新築の半分程度で済むこともあれば、新築以上の費用がかかることも。
坪単価のような一律の指標が成り立たない世界だからこそ、施工会社選びが重要になります。会社ごとに特徴やお勧めする工事の内容に違いがあるため、実際に見たり聞いたりしながら依頼先を検討してみてください。

Q7. 住宅ローンは使える?

A. はい、リノベーションでも住宅ローンは利用できます。
住宅ローンを利用するには、建物と土地に抵当権を設定する必要があり、所有者の印鑑証明書や登記識別情報が求められます。つまり、土地・建物の名義が借入者本人であることが原則。
ただし、ご両親が健在だと名義変更によって贈与税が発生してしまうため、名義はそのままで土地を担保として提供いただく方法を取ることもあります。
軽微な工事であればリフォームローンという選択肢もありますが、2026年2月時点の目安として、住宅ローンの変動金利は0.6〜0.8%程度、10年固定は2.5%前後に対し、無担保のリフォームローン単体では金利1.3〜4.8%程度。金利情勢は近年大きく動いているため、最新の条件は金融機関に直接ご確認ください。
※令和6年(2024年)4月から相続登記が義務化されています。未登記の場合は早めの対応をおすすめします。

Q8. 使える補助金・減税制度は?

A. 国や自治体の補助金制度を活用できる可能性があります。
省エネ改修・耐震改修・バリアフリー改修などが対象になりやすく、福井県では県産材の活用や多世帯同居に関する独自の支援制度も整備されています。
 
適用条件を満たせば、税制優遇も受けられます。住宅ローン減税やリフォーム促進税制などが代表的な制度です。
 
補助金・減税制度は年度ごとに内容が見直されるため、検討時には必ず最新情報をご確認ください。
 

今ある家・実家をリノベーションする

「親から受け継いだ実家」
「長年住み続けた我が家」
壊して建て直すのではなく、この家を活かしたい——。
愛着のある家の記憶を次の暮らしへつなぐ。それが、永家舎のリノベーションです。
 

Q9. 実家をリノベーションしたい。何から始めればいい?

A. 最初の一歩は、「どんな暮らしをしたいか」を自分の中で整理すること。
今の住まいに対する不満、改善したい点を書き出してみてください。大がかりなことでなくていい。「冬、台所が寒い」「収納が足りない」「子どもが巣立って部屋が余っている」——そうした日々の小さな気づきが、リノベーション計画の原点になります。
そのうえで、建物の状態を把握するために専門家による現地調査を。永家舎では無料相談・現地調査を実施しており、"残すべきところ"と"変えるべきところ"をプロの目で見極め、最適なプランにつなげていきます。

Q10. 築100年の古民家、リノベーションできる?

A. できます。築100年を超える古民家でも、リノベーションは十分に可能です。
むしろ古民家の魅力——立派な梁や柱、趣深い建具、長い年月を経た木の表情——を存分に活かせるのは、リノベーションならでは。新築では決して手に入らない素材と空間がそこにはあります。
ただし、断熱改修や補強が必要になるケースも多く、古民家の良さを守りながら、現代の安全基準と快適性をどう両立させるか——そこに技術と経験が問われます。
永家舎は福井で多くの古民家再生を手がけてきた実績があります。古民家特有の構造や素材への理解も深いため、安心してご相談ください。
 

Q11. 2世帯住宅へのリノベーションの注意点は?

A. 建物の規模にもよりますが、単世帯向けの住宅を2世帯仕様にリノベーションすることは可能です。
完全分離型にするのか、玄関やリビングなど一部を共有するのか。家族の距離感や建物の規模に合わせて、最適な形を探っていくことになります。当然、プランによって費用にも差が出てきます。
永家舎は2世帯リノベーションの実績も豊富。打合せには、ぜひ家族全員で参加してみてください。それぞれの暮らしへの想いを直接聞くことが、全員が心地よく暮らせるプランの出発点です。
 

Q12. ハウスメーカーの家でもリノベーションできる?

A. ハウスメーカー独自の工法や構造によっては、制約が出る場合もあります。
特に軽量鉄骨造やプレハブ工法の住宅は、間取り変更の制限が多くなりがち。他社では「対応できない」と断られたという声を聞くことも少なくありません。
永家舎では構造を問わず、ハウスメーカーの住宅もリノベーション対応しています。まずは建物の構造を確認し、可能な範囲を見極めたうえでプランをご提案します。
 

工事とスケジュールを把握する

「どのくらいの期間がかかるの?」
「ローンの手続きはいつ進めるべき?」
全体の見通しが立つだけで、気持ちにも余裕が出てきます。
 
 

Q13. リノベーションの流れと期間は?

A. 一般的なリノベーションは、以下のような流れで進みます。
1. 相談・ヒアリング
2. 現地調査・プラン提案
3. 工事請負契約
4. 設計・デザイン打合せ
5. 工事
6. 完成・引き渡し
永家舎の場合、相談から引き渡しまでトータルで1年程度が目安。フルリノベーションの場合は、暮らしのイメージを設計に落とし込むための打合せにじっくり時間をかけることが多いので、スケジュールに余裕を持っておくことをおすすめします。
 

Q14. 住宅ローン審査のタイミングは?

A. 住宅ローンを利用する場合、手続きの流れを把握しておくことが大切です。
  • 事前審査:できるだけ早い段階で。借入可能額の目安がわかれば、資金計画に現実味が出ます
  • 本審査:工事請負契約後、速やかに
  • 融資実行:住宅ローンでの支払いが始まる月から
注意したいのは、融資実行までの期間。現在賃貸にお住まいの場合、家賃と住宅ローンの二重払い期間が発生することがあります。この期間をできるだけ短くするためにも、全体のスケジュール管理が重要になってきます。

 

リノベーション工事にまつわる疑問

工事が始まると、日々の暮らしにも少なからず影響が出てきます。あらかじめ知っておきたいポイントを、ふたつに絞ってお伝えします。
 

Q15. 住みながらリノベーションできる?

A. 工事内容によっては、住みながらの施工も不可能ではありません。
部屋ごとに順を追って工事を進める方法や、1階と2階で分けて施工する方法。敷地内に納屋などの別棟があれば、仮設の生活空間として整える選択肢もあります。
ただ正直なところ、リノベーション工事中は騒音、粉塵、塗料の臭い。生活空間が制限されることへのストレスも小さくありません。安全面と健康面を考えれば、一時的に離れたほうが、結果的にご家族の負担は軽くなるはずです。
また、水回りの全面改修や大規模な間取り変更の場合、仮住まいは必須。グループ会社のエーシンでは仮住まい探しのお手伝いもしており、短期入居OKの物件もご紹介可能です。
 

Q16. 工事中、現場を見に行ってもいい?

A. もちろんです。むしろ、ぜひ足を運んでみてください。
図面や3Dパースだけではわからない「実際の空間」を体感できるのは、工事中ならでは。壁を解体したことで姿を現す構造の力強さや、想像していた以上に広がる空間に驚くこともあるかもしれません。気になることがあれば、その場で遠慮なく職人やスタッフにも声をかけてみてくださいね。
自分の家が少しずつ変わっていく過程を見届ける——それもまた、リノベーションの楽しみのひとつです。
 

完成後のサポートと安心

リノベーションは、完成がゴールではありません。むしろ、そこから始まる日々の暮らしこそが本番。長く安心して住み続けるためのサポート体制は、パートナー選びにおいて見落とせない視点です。
 
 

Q17. 完成後のアフターサポートは?

A. 永家舎では、施工後50年間の無料点検制度を設けています。
完成後は、住まいのことを熟知した「見まわり大工」が定期的にお客様のもとを訪問し、建物の状態をチェック。季節ごとのお手入れ方法や、より快適に暮らし続けるための工夫もお伝えしています。
永家舎で施工していない母屋やその他の建物についても、お困りごとがあれば気軽にご相談いただける体制を整えています。永家舎の見まわり大工は、"家のかかりつけ医"のような存在です。
※業界基準のリノベーション工事保証期間は2年間。工事内容によっては長期保証が付く場合もあります。
 

Q18. 将来、さらに改修したくなったら?

A. ライフスタイルの変化に合わせた追加改修にも対応しています。
子どもの成長に合わせた間仕切りの追加、将来のバリアフリー化、趣味のためのスペースづくり——暮らしは変わり続けるものだからこそ、住まいにも変化の余地を残しておくことが大切です。
最初のリノベーションの段階で「将来の変更を見据えた設計」をしておくことには、大きな意味があります。今の暮らしだけでなく、10年後・20年後の自分たちまで想像しながら、プランを練る。その積み重ねが、長く愛せる住まいをつくっていきます。

 

まとめ

リノベーションは「家を直す」ことではなく、「これからの暮らしをつくる」こと。
費用のこと、物件のこと、工事のこと——疑問や不安はきっと尽きないと思います。だからこそ、信頼できるパートナーと一緒に進めることが大切。
永家舎は長年に渡り、福井で数多くのリノベーション・古民家再生を手がけてきました。地域の気候や暮らしを知り尽くした視点で、一人ひとりに合った"自分らしい住まい"を形にしています。
「まずは話を聞いてみたい」
そんな方は、リノベーション展示場「さちの森」の見学や、相談会への参加から気軽に始めてみてください。疑問をひとつずつ解消しながら、理想の暮らしへの一歩を踏み出しましょう。
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