福井は持ち家率が高く、ひとつの家に長く住み続ける文化が今も色濃く残っています。そのため、中古住宅の流通量は全国平均と比べてもやや少なめ。
それでも、空き家の増加や人口減少といった社会的背景を受け、既存住宅をどう活かしていくかという視点が、福井の住まいづくりにも欠かせないものとなりつつあります。
今現在、持ち家のない人が中古住宅をリノベーションするというと、中古住宅を取得することから始めなければなりません。
福井市では『空き家リフォーム支援事業』を実施しており、要件に応じて補助金が交付されるほか、『空き家情報バンク』では物件情報も取り扱っています。
その他の市町村でも同様の事業が実施されているはずですので、興味のある方は調べてみてください。
当社グループの不動産会社エーシンでも、中古住宅を取り扱っています。
しかし、中古住宅も規模の大きな建物や程度のよいものになると、2,000万〜3,000万円ほどの金額になります。これではリノベーションにかけられる予算が限られてしまい、満足のいく仕上がりにならないことも。
また、市場に出回っている中古住宅は、一見状態がよく見えたとしても、住まいの癖や過去の使われ方が見えにくいという不安要素もあります。
今後の数十年を、もっとも不安なく住むことができるのは、やはり親族や知人が住んでいた“縁のある住まい”。どんな人が住んでいたのか、この家でどういうふうに暮らしてきたのかが見える住まいには、安心という土台があります。
(『どうする?残された祖父母の家』参照)
また、もともとの住んでいた人にとって、それらの建物は心を込めて維持してきた大切な住まい。彼らの思い出が詰まった住まいを、現代の暮らしと自分たちのスタイルに合わせて生まれ変わらせる。こういったストーリー性も、人のつながりが深い福井におけるリノベーションの醍醐味です。
思い出の詰まった家に、新しい暮らしを重ねる。そこから始まる住まいのかたちは、その1つひとつが個性豊かな住空間として、新たな未来をつくり上げていくはずです。
家族の未来、福井の未来へとつながる中古住宅リノベーション。まずは、あなたにとって“縁ある家”を探すところから始めませんか?
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