豊かな自然環境と、歴史に根差した文化が息づくこの福井。
この地域での住まいづくりは、ただ建物を新しくするだけでなく、福井の風土に寄り添うかたちで手を加えることで、住まいへの愛着がいっそう深まります。
そんな“福井らしさ”を活かしたリノベーションについて、今一度、考えてみませんか?
福井県は、良質な木材の産地として知られています。
なかでも、寒冷な福井の気候の中で育った杉材は、強さとしなやかな美しさをあわせ持ち、住まいの素材として優れた特性を発揮します。
こうした地産材をリノベーションに活用することは、地産地消の実践であると同時に、住まいに“福井らしさ”という風合いを添えてくれます。
さらに、ここへ越前和紙や越前瓦といった福井の伝統工芸品を取り入れてあげれば、暮らしの中で地域の文化にも触れることができます。
素材にこだわる。これによってリノベーションは、空間づくりを超えた“文化の継承”という深い意味を持ちます。
日本海に面した海岸線、山々に囲まれた盆地、広大な田園風景、そして一面の雪景色――。
福井県は、四季折々に表情を変える、多様な景観を有しています。
こうした環境の中でリノベーションをするのであれば、自然との調和を意識したデザインや、外の風景を室内に取り込む手法など、地域の景観に寄り添う視点と技術を持つことが重要です。
一方で、歴史ある街並みの中では、もともとの外観の雰囲気を尊重しながら、現代的に改修する方法を考えます。
さらに、福井特有の気候への対応も欠かせません。
とくに豪雪地帯では、雪を下ろしのしやすい屋根形状や、雪の重みに耐える構造、効率的な断熱設計など、雪国ならではの設計の工夫も必要になってきます。
福井県内でも、市街地や新興住宅地、郊外、そして昔ながらの住宅地では、生活様式に大きな違いがあります。
リノベーションを計画する際には、そうした地域ごとの暮らし方にも目を向けなければなりません。
たとえば市街地では、日当たりや風通し、プライバシーの確保といった課題にどう向き合うか。細長い敷地や建物形状をどう活かすかという知恵が求められます。
一方、昔ながらの住宅地や田舎では、広すぎる部屋や使われていない空間をどう再生するかが鍵になります。お盆やお正月の行事、農作業の道具置き場といった、地域に根差した生活文化への対応も、住宅設計においては必要不可欠です。
このように、福井の素材を活かし、福井の環境と調和し、福井の暮らしに適応する。
そんな、福井で育み、受け継がれてきた住まいの知恵を、今の暮らしに合わせて応用し、未来へとつないでゆく。
それこそが、“福井らしい”リノベーションなのではないでしょうか。
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