鉄骨造には、大きく分けて『重量鉄骨』と『軽量鉄骨』の2種類があります。
あえて“鉄骨リノベーション”というときは、重量鉄骨造の建物を指すことが多いでしょう。
重量鉄骨造は、H型鋼などの太く頑丈な鋼材を使用し、梁と柱で建物全体を支える『ラーメン構造』と呼ばれる工法で建てられます。商業ビルや工場、大型マンションなどで多く採用されていますが、事務所や店舗の併用住宅、市街地の3階建て住宅などにも用いられることがあります。
一方、軽量鉄骨造は薄い鋼板を折り曲げて成形した部材を工場で生産し、現場で組み立てる『プレハブ工法』によるもの。ハウスメーカーの住宅などで、見られる工法です。
鉄骨造、なかでも重量鉄骨造のリノベーションで最大の魅力といえるのは、その構造的特徴を活かした“ダイナミックな間取り”が可能な点にあります。
柱と梁で支えるラーメン構造は、内部の間仕切り壁が構造的な役割を持たないため、自由度の高い間取りが可能。
たとえば一般的な木造住宅では、柱と柱の間隔は最大でも2間(約3.6m)程度が限界ですが、重量鉄骨造では内部に柱を設ける必要がなく、新たに間仕切りを入れて自由に仕切っていくだけ。
だから、あこがれの大開口や大空間も無理なく実現できます。
鉄骨リノベーションでは、構造体をどうデザインに取り込むかが空間づくりの鍵となります。
とくに面積の限られた住宅では、太い柱や梁が建物の四隅に不自然な凹凸として現れることがあります。それを、いかにも「柱があります」という露骨な見せ方にせず、デザインとしてうまく昇華させることで、空間の印象は大きく変わります。
たとえば、柱や梁を壁面収納と一体化させて目立たなくするという方法があります。それとは逆に、柱の凹凸を活かして飾り棚をつくり、ディスプレイコーナーを設けるといった手法をとることもできます。
さらに、柱のあちら側とこちら側で壁の仕上げを使い分ければ、構造体の存在が主張することなく、空間に自然なメリハリが生まれます。
永家舎では、重量鉄骨造の倉庫やオフィスビルを住居にリノベ―ションする事例も、少なくありません。
業務用として設計された堅牢な構造を活かしつつ、あたたかみのある癒しの住空間へと再構築する。それができるのも、リノベーションに特化し、素材の使い方や空間演出に長けた永家舎だからこそ。
鉄骨造のリノベーションをご検討の方は、長年にわたる実績と設計力を活かした永家舎のリノベーションで、ぜひ新しい暮らしの可能性を広げてください!
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