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“完全分離”タイプの二世帯住宅が少ない理由

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二世帯住宅にもいろいろなタイプがあるということは、これまでにも何度となくお伝えしてきました。
(『二世帯住宅のポイント』参照)
 
ポイントとなるのは親世帯と子世帯が居住空間をどこまで共有するかという点ですが、【二世帯住宅】と聞いて多くの方がイメージするのは、やはり上下や左右で住み分ける“完全分離”タイプではないでしょうか。



玄関も、リビングも、キッチンも、お風呂も、すべて別。互いのプライバシーを尊重しやすく、 ライフスタイルの違いや生活音を気にする必要もないので、比較的ストレスなく同居生活を送ることができます。
今はお嫁さんだけでなく、ご両親の方も「気をつかうから、同居はしたくない」とおっしゃる時代ですから、子育てや老後の手助けは受けやすいけれど、お互いに気を遣うことのない距離感と考えると、たしかに“完全分離”タイプの二世帯住宅は理想的です。
 
しかし、実際には分離タイプよりも、共有タイプの二世帯住宅を選ばれるお客さまの方が多いです。
もちろん、世帯間のコミュニケーションを重視して共有タイプを選ばれるご家族もいらっしゃいますが、やはり建築費の問題も無視することはできません。
キッチンやお風呂、トイレ、洗面など、配管部分も含めて住宅設備機器というのは、建築費のなかでもいちばんお金のかかる部分です。



完全分離タイプの場合、そんな設備関係の費用が単純に2倍になるわけです。それだけでも、共有タイプに比べて500〜700万円はプラスになります。
1つの世帯で住んでいた建物を2つの世帯で分けるのですから、そもそも床面積が足りなくて、やむを得ず増築する場合もあるかもしれません。
 
世帯をどう分けるかは、もちろん「どんな暮らしをしたいか」ということも関係してきますが、最終的には建築費のこと、さらには住み始めてからかかる光熱費やメンテナンスといったランニングコストのことも考えながら、決定していかなければなりません。



ただ、ひとつだけお伝えしておくとすれば、共有タイプであってもストレスを感じにくい、ちょうどよい距離感の間取りをつくることは十分可能です。
二世帯同居をするか否かでお悩みの方がいらっしゃいましたら、資金計画のことも含め、二世帯住宅のリノベーション実績豊富な永家舎へお気軽にご相談ください。
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