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家庭でウイルス予防! 湿度の管理で出来る事。

堀江 敏信
建築デザイナー:
堀江 敏信

絶対湿度と相対湿度と露点温度


私たちが普段「湿度」と呼んでいるのは相対湿度のことですが、相対湿度とは、飽和水蒸気量に対する絶対湿度の割合です。

飽和水蒸気量とは、空気中に含むことの出来る水蒸気量。
絶対湿度とは、実際に、今在る空気中に含んでいる水蒸気量。

例えば、30g/㎥の水蒸気(飽和水蒸気量)を含む事の出来る部屋に、15g/㎥の水蒸気(絶対湿度)がある割合は、相対湿度:50%です。

但し、飽和水蒸気量は、温度(室温)によって量が変わってきます。
20℃の空気は、最大17.2g/㎥の水分を含む事が出来ますが、10℃の空気は、9.3g/㎥しか水分を含む事が出来ません。


例えば、20℃・絶対湿度9.3g/㎥の空気(相対湿度:54.3%)が、10℃の物体に衝突すると、水蒸気が液体に変わり始めます。
これは、10℃の空気は相対湿度:100%になってしまう為です。この現象がいわゆる結露です。
この結露が始まる温度を露点温度といいます。


良い住環境を考える上では、
相対湿度以上に飽和水蒸気量と絶対湿度を合わせて理解することはとっても重要です。


 

絶対湿度(容積絶対湿度)とインフルエンザ対策

絶対湿度とは、1㎥あたりに含まれる水蒸気量。単位は、g/㎥です。
この水蒸気量は、風邪やインフルエンザの予防と結露を考える際にとても重要になっていきます。

冬にインフルエンザや風邪が流行るのは、空気の乾燥が主原因です。
ウイルスは乾燥している空気が大好きで、湿っている空気が嫌いなのです。


<インフルエンザウイルスの6時間後生存確率>
 ・絶対湿度11g/㎥→5%
 ・絶対湿度7g/㎥→20%
 ・絶対湿度5g/㎥→50%

この結果を踏まえると、
ウイルス予防の観点だけでいうと、絶対湿度のベストは11g/㎥以上、最低でも7g/㎥以上をキープする事が目安となります。


 

ウイルス予防と結露対策

ならば、絶対湿度は高ければ高いほどいいのでは?と思ってしまいます。
しかし、別の問題が起きます。
それは、結露です。絶対湿度が高いと結露しやすくなってしまうのです。

ウイルスのこと考えると絶対湿度は高く、結露のことを考えると絶対湿度は低くです。
ちょうどいい絶対湿度に…というのは難しいですが、目安は、【7〜11g/㎥】にするのが良いと思います。
7g/㎥を下回るとウイルス蔓延が加速し、11g/㎥を超えると結露発生が加速し、カビの原因となるためです。


さらに、同じ相対湿度でも、温度によって絶対湿度は異なります。

例えば、同じ相対湿度50%だとして、
22℃であれば絶対湿度は9.7g/㎥(飽和水蒸気量19.4g/㎥×50%)
16℃であれば絶対湿度は6.8g/㎥(飽和水蒸気量13.6g/㎥×50%)
相対湿度50%だけを意識していたら、もし温度が16℃であれば、ウイルス危険ゾーンの7g/㎥を下回ってしまいます。


ウイルス予防のポイントは、温度と相対湿度はセットで考えないといけないこと!

結論、ちょうどいい温度と相対湿度は、ざっくり【温度18〜22℃・湿度45〜60%】くらいです。

・温度:18℃→湿度:50〜60%
・温度:20℃→湿度:45〜55%
・温度:22℃→湿度:40〜50%

これを意識して、室内環境を管理してもられば、ウイルス蔓延と結露を同時に予防する事が出来るでしょう。
この為には、湿度計が必要です。特に室温・相対湿度・絶対湿度が表示出来る湿度計があればよいでしょう。
但し、同じ部屋でも微妙に変化している為(室内干し・加湿器・煮炊き等の影響)、数台あると万全です。

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