面積、立地などが同条件の物件であれば、土地を購入して新築するのと比べて、中古の方が3~4割程度価格が安いと言われています。木造の戸建ては、購入してから20年で市場価値はほぼ底値まで下落。新築物件よりも安く購入できる可能性が高いと言えます。

中古リノベーションは、基礎や構造を残し、活かせる部分は活用する設計ができます。そのため、少ない費用で理想の家づくりがしやすくなります。重視する部分に予算をかけ、それ以外は既存利用するなど、メリハリをつけたプラン設計が可能です。

人気エリアにはすでに建物が建っており、戸建てを新築できる土地を探すのは容易ではありません。中古の場合は、すでに建っている物件が売りに出される可能性があるため、物件選びの選択肢が増えます。

リノベーションの範囲は、部屋の一部の解体や住宅設備の交換だけではありません。内装や設備を一度すべて解体し、ゼロから好みの住まいをつくり上げる「フルリノベーション」という方法もあります。

住宅は新築から10年で資産価値が半分ほどになり、その後の下落率は緩やかになります。そのため、築10年以上の中古物件を購入すると、購入価格と将来の売却価格との差額が小さくなり、売却損失も抑えられることになります。

戸建ての場合、不動産取得税や固定資産税など、さまざまな税金を払わなければなりません。しかし、空き家などのリノベーションの場合には不動産取得税や固定資産税は、新築で購入した場合よりも少なくすみます。